オフショア開発とニアショア開発の違いとは?

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海外の企業や人材を活用してコストを抑える「オフショア開発」と国内の地方拠点を利用する「ニアショア開発」は、それぞれ異なる特徴と強みを持ちます。どちらもコスト削減や人材確保の手段として活用されており、自社の目的に合わせて選択することが重要です。本記事では、オフショア開発とニアショア開発の主な違いや選ぶ際に押さえておきたい判断基準を紹介します。

オフショア開発とニアショア開発の違い

コスト面での違い

オフショア開発は、人件費の安い海外に開発拠点を設けることで、国内開発に比べてコストを抑えられる点が特徴です。特にインドはIT人材が豊富で、技術力の高さに対して人件費が比較的低い国の一つとされることが多いです。

一方、ニアショア開発は海外ではなく、国内の地方都市にある企業へ業務を依頼する方法です。首都圏の企業へ発注するより費用を抑えられる傾向がありますが、オフショア開発ほど大幅なコスト削減は期待しにくい場合もあります

時差の違い

オフショア開発で海外を拠点にする場合、時差の影響を受ける可能性があります。日本とインドの時差は約3時間半と大きくはありませんが、緊急対応や会議の時間調整に支障が出ることもあるため注意が必要です。

一方、ニアショア開発は国内で行うため時差が発生せず、打ち合わせや対応の調整がしやすい点が特徴です。

言語の違い

オフショア開発では、言語や文化の違いが課題となることがあります。

ニアショア開発でも伝達ミスが生じるリスクもありますが、言語の壁がほとんどなく意思疎通しやすい点がメリットです。日本語特有の曖昧な表現も伝わりやすく、細かなニュアンスを共有しやすい環境を築けます。

オフショア開発かニアショア開発を選ぶ際のポイント

コミュニケーションのしやすさ

ニアショア開発の大きな特徴は、日本人同士でのやり取りができるため、コミュニケーションを取りやすい点です。特に、細かな言葉のニュアンスを重視するプロジェクトでは、ニアショア開発が適しています

ただし、オフショア開発でも海外の開発企業と日本企業の間にブリッジSE(システムエンジニア)を配置することで、意思疎通を円滑に進められるケースもあります。

セキュリティのリスク

オフショア開発では海外で機密情報を取り扱うため、一般的にニアショア開発よりもセキュリティリスクが高まる傾向があります。ただし、インドなどではIT関連の法整備が進んでおり、日本と同水準のセキュリティ体制を整えている企業も多く見られます。

もちろん、ニアショア開発でも、情報管理に不備がある企業を選ぶとセキュリティリスクが生じる可能性があります。委託先のセキュリティ体制を事前に確認し、慎重に判断することが重要です。

オフショア開発とニアショア開発を比較検討しよう

オフショア開発とニアショア開発には、それぞれ異なる利点と課題があります。コストや人材確保を重視する場合はオフショア開発を検討する価値があり、文化や言語面でのスムーズな連携を重視する場合にはニアショア開発を選ぶケースもあります。自社で重視することや開発に対して求めていることを踏まえて、どちらが適しているか検討しましょう。

以下のページでは、インドのオフショア開発について押さえておきたいポイントを紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

【目的で選ぶ】
インドのオフショア開発会社
おすすめ3選

漏えいは避けたい、古い基幹は止めたくない、戦略は現場まで落とし込みたい——オフショア開発の悩みは企業ごとに違います。
ここでは自社の目的に合う支援会社を選ぶことで、最短ルートで自社にあったパートナーに辿り着ける「目的別」インドのオフショア開発会社おすすめ3選」をご紹介します。

強固な
セキュリティ基盤
で情報漏洩を防ぎたい
金融・決済システムの
開発実績が豊富な
ISMS準拠の専門チームをアサイン
Innovature Technologies
Innovature Technologies公式HP
引用元:Innovature Technologies公式HP
https://innovaturetech.com/
おすすめの理由
  • ISMS/Pマークの継続運用
    統制の証拠づくりが標準化され、クレジットカード情報を守るための国際ルールなど外部の決まりに沿った体制を維持しやすくなります。年次監査や委託先審査の負荷とリスクを抑えられます。
  • アプリ/インフラのセキュリティテスト提供
    アプリ/インフラのセキュリティテストを開発初期から実施し、実装起因の脆弱性を早期に検知・是正。これにより情報漏えいリスクを低減し、修正対応を計画的に進め、例外承認やリリース後の突貫パッチを減らせます。
  • 24×7監視と早期警告体制
    24時間365日の監視と警告体制によって、障害や攻撃をすぐに検知・対応でき、停止や損害を最小化。金融やカード業界の規制に求められる厳格な運用水準も維持しやすくなります。
主な導入業界・企業
【業界】

金融、電気通信、EC、広告&メディア、教育、ヘルスケアなど

【企業】

KDDI、ドコモ、DNP、マクロミル、博報堂、ブリヂストン、リクルートなど

古いシステム
を分析・改善したい
独自の
「レガシーモダナイゼーション」
サービスを提供
イナホ・デジタル・
ソリューションズ
イナホ・デジタル・ソリューションズ
引用元:イナホ・デジタル・ソリューションズ公式HP
https://inahosolutions.com/jp/
おすすめの理由
  • 目的と打ち手の見える化
    古いシステムに対応できるかどうかを最初に診断し、対応可否・移行方法・期間と費用の目安を提示。そのうえで進め方と担当を明確にし、承認や計画を前倒しに進め、計画していない作業が次々に増えることや手戻りを抑えます。
  • エンドツーエンド対応
    長年の改修や担当交代で複雑化したレガシー環境を整理し、役割分担表で明確化。切り替え手順から運用設計まで一貫支援し、新旧並行で段階的に移行。停止やトラブルを抑え、リスクを軽減します。
  • “市場投入までの時間”最適化
    古いシステム改善を一気に大規模にやるのではなく、業務を整理しながらPoC→パイロット→本番へと小さな成果を積み上げていくことで、リードタイム短縮・コスト削減・稟議通過をしやすくなります。
主な導入業界・企業
【業界】

製造業、医薬品、小売業、メディア、電気通信など

【企業】

※公式HPに記載なし

上流工程
から相談したい
大手コンサル出身者が
戦略の策定から
アプローチまで提案
JP 東京・アンド・カンパニー
JP 東京・アンド・カンパニー
引用元:JP 東京・アンド・カンパニー公式HP
https://jptokyo.co.jp/jp/
おすすめの理由
  • 戦略〜実装の一気通貫
    経営アジェンダを投資配分・KPIまで直結し、現場で戦略が形骸化する断絶を防ぎます。全社ロードマップと部門施策の整合を取りやすく、戦略と現場をつなぐ橋渡しをしてくれます。
  • 大手コンサル×事業会社/SIの混成チーム
    経営の期待と現場制約を同時に理解し、実行可能な計画への落とし込みが速いです。事業部間の要件差を吸収しやすく、抵抗の少ない全社展開を進めやすくなります。
  • インド人スタッフ約200名による専用開発体制の実行力
    決定したロードマップを短期で体制化し、多案件を並走させます。時差を生かした分業でリリースを早めつつコストも抑え、スピードと規模を両立しやすくすることができます。
主な導入業界・企業
【業界】

製造業、情報・技術、自動車、ハイテック、建設、教育、金融など

【企業】

※公式HPに記載なし